活動報告

協働共生&共同求人合同委員会(7月10日)

お互いを人として尊重し合う風土が多様性を生かすカギ

岩山 佳代氏  (株)ダイプラン

人生のリスタートの場

協働共生と共同求人の両委員会による合同例会が開催され、ダイプランの岩山佳代氏に報告いただきました。

岩山氏は、同社を「誰もが人生のリスタートを切れる場所にしたい」との想いで経営しています。過去に苦労を経験した社員も多いため、社員には「自分の未来を考えて、人生を大切にすること」を伝えているといいます。

そんな岩山氏ですが、昔は対人関係に苦手意識があり、「運命は決まっているから、努力をしても無駄だ」と後ろ向きな考えでした。

しかし、同友会に入会し、他社のことを考えてアドバイスをくれたり、時には会社の状況にメスを入れてくれるような仲間に出会い、人は環境次第で変わることができると身をもって経験しました。

建設業界を変える存在に

また同友会に入会してからは、同じ「社員を大切にする」でもその中身が変わってきたと岩山氏は語ります。以前の同社はトラブルが起こることが当たり前で、事が起きてから対処することが頻繁にありました。それが今は、そもそもトラブルにならないために経営者としてどう立ち振る舞うか、社員にはどうなってほしいか考えるようになったといいます。

現場で作業する社員は、世のために大切な仕事をしています。しかし企業間の上下関係から、元請け企業には下に見られ、社員が横柄な態度をとられることがあります。そんな時に岩山氏は、元請け企業に対して「現場で作業してくれる人を大切にしなければ現場は回らない」と根気強く伝えています。そして将来的には、企業間の上下関係を超えて、現場で働く人の視点に立った労働環境に変えていきたいと考えています。

多様性を生かす風土づくりを討論

ありのままを受け入れる

社員の平均年齢は54歳で、多くの社員が長く勤めてくれています。しかし、「永続企業」を目指す中で、社員の高齢化が課題となってきました。同友会では大学の新卒採用が話題になりますが、同社では高校求人に挑戦していきたいと考えています。

世の中のどの層に重きを置き、雇用という形で人を受け入れていくのか。それはそれぞれの会社のやりたいこと、考え方によって当然違ってくるでしょう。そこを見つけるために経営指針書があり、何のために会社を経営していくのかにつながっていきます。岩山氏は、「偏見を持たずに、ありのままを受け入れ、向き合うこと」を大切にしていきたい、とまとめました。

(株)ダイプラン 会社概要

設立1981年
社員数46名
事業内容土木工、とび、土工工、タイル、れんが、ブロック工、機械器具設置工事業