活動報告

女性経営者の会「愛彩」(12月22日)

より良い会社にするためのサポートツール
~「企業変革支援プログラムVer.2」学習会

磯村 裕子氏  サン樹脂(株)

2009年から続く企業変革支援プログラムの歴史

人を生かす経営の総合実践

女性経営者の会「愛彩」12月例会では「企業変革支援プログラムVer.2」学習会として、サン樹脂の磯村裕子氏に報告いただきました。

同友会で学ぶことは、『人を生かす経営―労使見解』に基づく経営です。「企業変革支援プログラム」は、『人を生かす経営』の総合実践をめざす経営がどこまで行われているかを測る「ものさし」として自己診断できるツールです。

サン樹脂では、2009年に企業変革支援プログラムVer.1「ステップ1」に全社的に取り組んだそうです。3年間継続してみると、点数が変わらない項目に気づき、向き合ってこなかった課題が明らかになったと磯村氏は話します。また、2012年には「ステップ2」に挑戦したものの、難易度が高く断念したとのことでした。

自社変革の大切さを語る磯村氏

自社変革をめざして

「Ver.1」は、成熟度診断に留まり、企業変革につなげる方法がわからないとの意見を受けて、自己変革、自社変革につながる形として、2022年に「Ver.2」が誕生しました。

磯村氏は「Ver.2」の主な特徴として次の3つを挙げました。(1)経営指針の実践を支援するものであることが明確に位置づけられていること。(2)従来の「ステップ1」と「ステップ2」を統合し、1つの体系となっていること。(3)企業変革のために必要と思われる取り組みの具体例が列挙され、経営計画を立案する際に役立つ内容になっていること。

また、初めて取り組む方のために「エントリー自己診断」が設けられ、企業変革への気づきを促す工夫がされているといいます。点数をつけることが目的ではなく、自社の変革ポイントを見つけることが大切だと強調されました。

「Ver.2」は、より良い会社にするための総合実践をサポートするツールです。磯村氏は「年数を重ねると、自社の変化を振り返ることができます。みんなで企業変革して幸せになりましょう」と積極的な活用と登録を呼び掛け、締めくくりました。