活動報告

第23期同友会役員研修大学 第7講座(12月18日)

地域からの期待に応える
~企業経営を通して

水戸 勤夢氏  (株)アーティストリー

水戸 勤夢氏

第23期同友会役員研修大学・第7講座、水戸勤夢氏による報告の概要を紹介します。

仲間と共に未来を創る

私の生まれた三重県紀北町には製材所が数多くあり、初めて木工所を見たときに「こんな工房を持ちたい」とワクワクしたことを覚えています。

当社は1994年に創業し、来年30周年を迎えます。経営理念は「木工・家具づくりを通じ(中略)豊かな生活環境づくりに貢献」です。仲間と共に未来を創る人間らしい豊かさを追求していきたい、と考えています。

当社のビジョンには「地域ブランド企業」を掲げています。自分たちが役割を果たし、成長する道として、やりたいこと・やるべきこと・やれることの3つが重なるところにこそ「夢」がある、と思っています。

森林資源の地産地消を

この間のコロナショックで当社も売り上げがダウンしました。このピンチを、会社としてのブランド力向上のきっかけにしようと5軸加工機を導入し、3D加工と職人を3点セットにした「コアコンピタンス」を掲げました。クラウドファンディングで資金を募り、学生がオンラインで設計して当社が一緒に製作した「休憩室」は、春日井市の「春日井カエル企業」、農林水産省の「ウッドデザイン賞」、中部経済産業局の「withコロナ 製造現場のリーダーたち」、農林水産省と国土交通省の木材活用コンクール「エンターテインメント賞」、愛知県のあいち木づかい表彰では「愛知県森林協会長賞」などに選ばれ、それにより、新しい仕事の受注にもつながりました。

今般、2030年を見据えた新しいビジョンの中で、「春日井市に本社を置く愛知ブランド企業」であることを明確にしました。木工業界で仕事をする企業として、愛知県公館エントランスの木質化推進事業に関わったことをきっかけに、県と連携して森林資源の地産地消を進めていくことも視野に入れています。

地域からの期待に応えられる企業として、地域の誇り・目印・癒しになれる企業を目指し、22ビジョンにある「地域未来創造企業」を目指したいと思います。