新入社員にどう向き合うか
~新入社員受入者研修
現在の学生の価値観は
共同求人委員会・共育委員会合同企画で新入社員受入者研修を開催し、経営者16名、社員34名が参加しました。受入担当社員の目線に立ち、彼らの抱える課題を解消しながら新入社員の成長を促すことができる学びの場として、初めて企画されました。
はじめに生駒健二共育委員長より、採用環境、働くことへの学生の価値観の変化に関する報告がありました。労働人口の減少が進行し、より採用難が進む新卒市場において、学生は自分に合う条件の企業を自分で選ぶという価値観に変わっており、相互に思いやりを持てる職場、ハラスメントもなく、コミュニケーションが円滑に行われている職場に魅力を感じていると指摘しました。
また彼らは、定年まで働くよりも自分の価値が生かせる場かどうか、ステップアップできるかどうかで企業を見ており、まずは受け入れ側の社員が自分の時代とは違うことを認識した上で、こちらから理解を示し、歩み寄ることが重要だと強調しました。
彼らとどのように接するか
その後、毎年20名近くの社員を迎え入れているエイベックス(株)の取り組み事例が、グループ会社の(株)イクシー社員の柘植大輝氏より紹介されました。
まずは時間厳守や挨拶など、社会人とは何かを知り、慣れることから始めていくこと。また、研修の目的を共有して研修後の目標を提示。その目標の達成度を確認して、評価する、これを繰り返すことで各自の目標管理につながっていくと話しました。
最後に、4月1日より社会人になる彼らに対し、昨日までは学生だったことを念頭に接していく大切さが語られ、先輩社員として、見られている立場であること、相手を認めること、そして伝え方の技術を学び、他責にしない指導をしていくことが呼びかけられました。
4月に入り、新しい仲間を迎え入れた企業もあるかと思います。新入社員が安心して働ける場をつくっていくことを意識していくことが求められます。