活動報告

障害者自立応援委員会(8月5日)

会員企業訪問ツアーを開催

4種類の仕事を全員が体験し、互いの理解を深め合う

地域で共に

障害者自立応援委員会では、学校が夏休み中の8月5日に特別支援学校の生徒と先生、保護者を対象に、企業訪問ツアーを行いました。

この企画の目的は、生徒たちの将来の可能性を拓くこと、学校や保護者の皆さんに地域の中小企業やその仕事を知ってもらうこと、会員にはツアーをきっかけに特別支援学校のことを知ってもらうことです。今回は、長年にわたり障害者雇用をしているTIY(株)を見学、実際の作業を全員で体験し、特別支援学校を卒業し働いている社員の皆さんとの交流を行いました。

企業見学や作業体験を通し、生徒たちからは「進路を考えるきっかけになった」との感想をいただきました。先生や保護者からは「工夫することで、できないことができるようになる、誰もが働きやすい環境はつくり出すものだとわかった」「社員さんたちの仲の良さに社風を感じた」など、顔の見える中小企業だからこその魅力を感じていただけました。

出会いから次の一歩は始まる

当委員会では今後、ツアーの受入企業を増やしていくことが目標です。

自社に障害者が携われる仕事はないと思っている企業も少なくありません。しかし、企業を訪れた先生から「この仕事なら生徒にもできる」と提案され、実習への可能性が広がったケースがあります。また実習が難しい現場でも、使っている機械を学校に持ち込み、そこで生徒たちに教える取り組みにつながったケースもあります。社長と一緒に授業を担当した普段は無口な社員が、生徒たちに向け一生懸命機械の説明をする姿を見て、自社の風土に課題があるのでは、と気づいた社長もいらっしゃいました。

愛知同友会では、人間尊重経営を目指し「1社1人(の障害者と)関わる運動」を掲げ、会員の皆さんが障害のある人と関わる機会をつくりだしています。ぜひ、機会を見つけて関わりの一歩を踏み出してください。