経営者と学生のキャリア相談会
~名城大学・天白キャンパスにて開催

学生161名が来場
名城大学との共催で「中小企業経営者と学生のキャリア(就職)相談会」を開催し、会員企業28社が参加、161名の学生が来場しました。6月に続き、今年度2回目の開催となりますが、就職活動をより意識した学生が多く参加していました。
前回に引き続き、産学連携プロジェクト事業を行っているNPO法人ミライアンスとイベントに興味のある学生たちが、企画から当日の運営まで関わってくださいました。
「働く」の視野を広げる
今回の主旨も、経営者や社員との就職相談の場であり、働くことの意味を知る目的があります。たとえば、「建設業」と一言で言っても、建物の建築や解体だけでなく、ガスや電気の設備といった生活に関わるもの、人々の行き来をつなぐ道路や鉄道のように交通に関わるもの、さらには堤防やダムなど防災に関わるものなど多岐にわたります。
人々が生活するために必要なものや暮らしをより便利にするものを、工事で形にするのが建設業の仕事ですが、社名だけでは想像しづらく、業界を一括りにしていては視野を狭めてしまいかねません。
今回は、先入観にとらわれないよう「ものづくり企業」「まちづくり企業」「暮らしを支える企業」という3つのカテゴリーに分けました。
学生のアンケートからは、業界だけでなく職種なども知ることができれば、より分かりやすいという意見もいただきました。
正しい認識を広める
キャリタスの調べによると、2024年卒の学生は給与や将来性を重視する一方で、企業選びで最も重視するのは「働きやすさ」との結果が出ています。
大手企業では就業規則に合わせることが第1で、社員の個別理由は考慮されづらい環境にありますが、中小企業には人情をのせて就業規則を解釈できる柔軟性があります。中小企業は現場の声を拾いやすく、働く人に合わせて働き方を融通できるという利点があるのです。偏った情報ではなく、中小企業のこうした側面も伝え、実際に働く社員の体験を通して正しい認識を広めていくことも重要です。
中小企業をもっと知ろう
就職活動は前倒しになっており、2・3年生から業界研究会やインターンシップを通して企業を知ることになります。インターネットで検索すれば、「早期選考が主流になっている」と、たきつけるような記事を多く目にします。学生も「この波に乗らなければ出遅れる」という認識です。
本相談会は、すぐに採用に結びつく活動ではありませんが、まずは中小企業のさまざまな側面や魅力を知ってもらう場を多数つくっていきたいと考えています。