活動報告

2024年度大学への講師派遣

共育の理念を掲げて
~地元教育機関と連携して

愛知淑徳大学「中小企業論」講義にて((株)マイゾックスの溝口社長)

大学等への講師派遣

愛知同友会では、同友会理念の1つである「国民や地域と共に歩む中小企業」の実現をめざして、大学・短期大学・専門学校や小・中・高等学校との連携の取り組みを進めています。

その一環が、長年にわたる大学や高校への講師派遣です。これは、これから社会へ出る学生に正しい就業観を養ってもらうことと、地元の中小企業を知ってもらうことを目的としています。

東海学園大学心理学部「デザイン心理学研究室」の卒業研究発表会でコメントする(株)鶴田工業所の鶴田会長

経営者の声を学生に

今年度は12の大学や短大、専門学校で77講義に延べ54名の会員経営者や事務局が足を運び、中小企業の経営の実態や、働くことの楽しさや大変さなどを学生へ直接伝えています。(※詳細は下表参照)

昨今は就職活動の早期化が顕著にみられ、中小企業の採用活動には困難が増しています。発信力も大手と比べると小さいこともあり、経営者が自ら大学へ足を運んで学生に直接伝え、中小企業の魅力を知ってもらうこと、やりがいや働きがいを知ってもらうことを大切にして講師派遣を行っています。

また、講師となる経営者と先生との事前打ち合わせを行い、内容のすり合わせなどをして講義内容のさらなる充実にも務めています。

「連合愛知寄付講座」に登壇したサン樹脂(株)の磯村社長と磯村常務

多様な連携スタイル

今年度は講義だけでなく、大学のゼミの卒業研究発表会に招かれ経営者目線のコメントを伝えたほか、高校との連携では城北つばさ高等学校や一宮起工科高等学校への出張企業展への協力を引き続き行い、夏休み期間中の古知野高等学校「就業体験」の受け入れや、経営課題を投げかけて生徒が解決案を発表する名古屋商業高等学校「社長の悩みを解決しよう」の授業協力などを行いました。

また、名古屋市教育委員会が行っている名古屋土曜学習プログラムへの参画(今年は市内小学校8校)など、小中高の教育機関との関係も深まっています。

今後も働くことの大切さなどを語り、地域の中小企業の奮闘をこれから社会に出る学生へ伝えていきます。

城北つばさ高校での企業展風景((株)大協カトウ商会の大石社長)
名古屋商業高校「社長の悩みを解決しよう」の授業風景((株)ケアコンシェルジュの江上社長)

◎2024年度 講義一覧(開催月/講師数)

1.愛知学院大学(経営学部)(1)「特別経営講座A」(4月~7月/15講義8名)
(2)「中小企業論」(11月/2講義2名)
2.愛知淑徳大学(ビジネス学部)「中小企業を学ぶ」(4月~8月/10講義5名)
3.東海学園大学(経営学部)(1)「インターンシップ研究」(4月~7月/13講義8名)
(2)「キャリアデザインⅢ」(11月/2講義2名)
4.愛知工業大学(経営学部)(1)「キャリア・プランニングⅠ」(4月、7月、10月/3講義3名)
(2)「キャリア・デザインⅠ」(5月~6月/2講義3名)
(3)「総合講義[2]」(5月~6月/2講義2名)
5.専門学校トライデント「業界研究授業」(6月、1月/2講義2名)
6.名古屋市立大学(経済学部)「地域企業活性化論」(9月~1月/15講義5名)
7.愛知学泉大学(家政学部)「インターンシップ論」(10月~11月/2講義2名)
8.名古屋文化短期大学「中小企業とは」(12月/2講義1名)
9.名古屋産業大学「現代ビジネス概論Ⅱ」(10月/1講義1名)
10.愛知産業大学「キャリアデザインⅡ」(11月/1講義4名)
11.名古屋経済大学(経営学部)「経営学」(10月~11月/3講義3名)
12.愛知県立大学「連合愛知寄付講座」(11月、1月/2講義3名)