「現場・現物・現人」で中小企業を知る

名城大学ではこの数年間、学内で中小企業経営者と学生のキャリア(就職)相談会を開催していますが、なかなか企業研究に結びつかないという課題がありました。
そこで教員の皆さんに同友会企業の特長を直接知ってもらう機会として、本バスツアーを企画しました。名城大学より11名、本企画をコーディネートしたNPO法人より6名、愛知同友会より9名が参加して会員企業3社を訪問し、意見交換しました。
受入企業のサン樹脂(株)社長の磯村太郎氏と、名城大学よりご参加の田代樹彦教授からのコメントを紹介します。
磯村 太郎氏
産学連携担当理事
今回訪問した(株)鳥越樹脂工業、(株)高瀬金型と当社は、3社とも図らずも製造業かつ樹脂製品を扱う会社であり、樹脂業界を紹介する形にもなりました。
各社の専門性が異なり、樹脂素材の切削加工、試作、成型、設計、新素材開発、金型と成型化など、多岐にわたる分野に触れる機会となり、私自身も大変学びになる内容でした。
先生方も興味津々で現場を見て回り、社員にも多くの質問をされていました。また、「若手がイキイキと責任感を持って活躍している姿を学生たちにも見せてあげたい」と口々に仰っていて、大学での学びがどう社会の中で生かされるのか、教え子が社会でどのように活躍しているのか、先生方も課題意識を持たれていると感じました。
その後、懇親会に参加された先生と共同求人を中心とした会員企業も含めて、さまざまな議論が交わされました。その場で授業の講師に会員を呼んでくださる先生もあり、若者の育成と社会での活躍を目指す産学連携を深める良い機会となりました。

田代 樹彦氏
名城大学経営学部教授 経営学部長(当時)
今般のツアーでは、各社の経営理念やビジネスモデル、さらには経営者の想い等に触れることができ、大変有益な機会となりました。今後の研究・教育のためにも非常に貴重な経験でした。本学の学生にも、優れた中小企業をぜひとも詳しく知ってもらいたいと思います。
今後もこのような機会を持てることを願っております。改めまして、貴重な機会を提供していただき、ありがとうございました。