▼世界各地での武力紛争は収まらず、経済も「トランプ関税」等により混乱が続くなど先行き不透明の中、4月に新入社員を迎えた会員企業が参加する合同入社式と共育研修会を開催しました。企業側の準備も大切で、受入者研修も始めて2年になります
▼夢と希望だけでなく多くの不安も持つ新入社員は、入社後の実態にギャップを感じ会社に不信感が芽生えれば、早期離職につながります。転職サイトの誘導宣伝などもあり、入社時から早期の転職を考える人も増えてきたような気がします。選考の早期化・短期化は多くの危険を孕んでおり、十分なコミュニケーションをとることが大切です
▼同友会の新入社員研修では中小企業の社会的位置づけを知り「働くこと」について考えます。今年の合同入社式では加藤昌之代表理事の「幸せの見える・豊かな人生をめざす」と題した記念講演がありました。その中でハンナ・アーレントによる人間の3つの営み、労働・仕事・活動の違いに言及され、「働くこと」を考える良い契機になりました
▼共同求人委員会では、(1)優れたサービス・技術を持つ魅力的な中小企業が多くある、(2)豊かな人生を送ることができるのは大企業だけではない、(3)中小企業で働くことは国や地域を支え、創っていくこと、と伝えています。採用を通して「自社の足らずを知り」良い会社にすることが良い社会を創ることにつながります。共同求人委員会は「未来において人で勝負する会社」を創り、「人を生かす経営」をめざし、社会・若者から選ばれる会社になることを追求していきます。
共同求人委員長 鶴田 修一