活動報告

どうゆうき

▼テレビが報じたのはウクライナ軍の新兵器。黒海でのロシア艦船を攻撃する、ミサイルを装備したモーターボート。遥か後方から操作盤で操縦する海上のドローン。兵器は進歩しても、平和への進歩はなく、戦争を繰り返す人間って―

▼80年前の日本海軍も、同様な兵器を戦場に投じた。「震洋艇」という。こちらは生身の人間が操縦する2人乗りの小舟。頭部に250kgの爆装をして、敵艦に操縦者もろとも激突する。合板木製の粗末な造り。トラック用のエンジンを装着していた。多くの若者が戦死していった

▼日本は敗戦により、新憲法を制定した。以後、戦争に自分の意志で参加したことはない。それが、実情に合わなくなったと改正の動きが出てきている

▼1928年、第1次世界大戦の惨禍に、15カ国がパリ不戦条約を結び、武力によらず、話し合いで問題解決を図ることを決めた。日本も参加、批准している。その意義、精神が受け継がれ発展しているのが、この新憲法「戦争放棄、9条」部分である

▼問題は、それらを汲み取るべき国民が、そして政府が、積極的にその先進性、普遍性を世界へ伝播する努力を怠っていることだ。世界の国々が多様性の憲法を掲げていても、この1点では共通認識を持つ時代に来ているのでは?

▼私は、この事実を「世界標準」として広く、強く訴えねばと考えます。今の世界情勢から「馬鹿バカしい」って感じるかもしれませんが、何事も「馬鹿バカしい」から始まる―。私はそう考えます。戦後80年の夏、皆さんは何を思いますか?