社員が自信を持って働ける会社づくり
~スズキ&アソシエイツ(株)を訪問

多数の退社を教訓に
共同求人委員会と共育委員会の合同企画で西尾市のスズキ&アソシエイツ(西尾地区・鈴木学会長、三河第1青同・鈴木雄也社長、岡崎地区・伊豫田幸宏常務)を訪問し、9名が参加しました。
学生の就職活動の早期化・長期化を背景に、企業側の採用状況は厳しいものがあります。採用、共育を通して鈴木会長(当時社長)がどのように会社を変えてきたのかを紹介します。
同社は2010年に新卒採用をスタート。2020年に社屋を一新したこともあり、待遇や働きやすさを全面に出した採用をしてきましたが、これまでに入社した社員13名の半数は、残念ながら退社してしまいました。そこから、経営者の想いを伝え、一緒に自社をよりよく変えていく仲間を求める「理念採用」に本格的に取り組んでいます。

魅力ある企業の条件
自社を見つめ直すきっかけになったのは、即戦力を求めるあまり十分な教育を怠ってしまったこと、先の不安を感じた中堅社員が能力を発揮しきれなかった苦い経験からでした。個別に教育はしてきたつもりでしたが、部分的であったり、場当たり的で継続性に欠けたりしていたと、鈴木氏は要因を挙げました。
社員に対して次のステップが示せていなかったことを反省し、採用面だけに力を入れるのではなく、入社後のフォローや、5年目以降の次のステップを提示して一段上に挑戦してもらう風土づくりの大切さを感じているそうです。
魅力ある企業の条件は、儲ける仕組みがあること(高付加価値)、人が育つ風土があること(安定の中の成長)、社員が安心して働ける環境づくりと社会からあてにされる企業だと語られました。
まとめとして「皆さんの会社は、自社に自信を持って社員に働いてもらうためにどのような取り組みをしていますか」という投げかけがあり、締めくくられました。