活動報告

第26期社員と学ぶ共育講座 第4講座(9月25日)

違いを認め合い、成長できる会社づくり

~多様性を受け入れる

白井 美佐子氏  (株)明治ライアス

経営理念「全員の幸せ」への想いを語る白井氏

第26期社員と学ぶ共育講座・第4講座で行われた白井美佐子氏の報告概要を紹介します。

教育から共育へ

私は大学卒業後、当社に入社すると同時に同友会にも入会し、同友会での学びを通じて経営理念「全員の幸せ」を成文化しました。翌年には将来の幹部候補を採用するため共同求人に参加し、3名を採用しました。

当時は「立派な社員にしなければ」という使命感から、自ら学びながら社員向けの勉強会を開催していました。しかし、思うような成果は出ず、社員からは「会社の求める社員像を演じることに疲れた」と退職願いを出されることもありました。

転機となったのは、何度注意しても行動が変わらない社員との関わりです。相手を変えようとするのではなく、まず自分が相手を受け入れることから始めました。すると、社員の行動に変化が現れました。その理由は「あなたの言動が変わったから」でした。自分自身の考え方や声のかけ方を変え、1人1人の違いを受け入れることこそが「共に育つ」の始まりだと気づきました。

経営者が諦めず、1人1人の人生に向き合う

2000年に社長に就任し、最後まで社員の味方でいること、そして雇用の責任を果たすことを決意しました。聾学校から受け入れた社員は自信のなさから自ら可能性を狭めていましたが、できることを増やすなかで主体的に行動するようになり、将来の夢も描けるようになりました。

こうした経験から、社員1人1人の人生に向き合う「人生設計書」の作成にも取り組んでいます。本人の喜びや得意なこと、希望を丁寧に聞き取り、それぞれのライフステージを見据えながら、会社での将来を共に考えています。

私が経営者として大切にしているのは、「社会に人を残す」こと。それは、働くなかで自分の可能性に気づき、人生を豊かにし、周囲にも良い影響を与えられる人を育むことです。

多様な事情を抱える社員を性格や個性だけで片付けず、その背景を知り、可能性を発揮できる環境を考え続けること。経営者自身も学び続ける姿勢を忘れず、「会社は人生の学校である」という考え方を基に、1人1人の人生に寄り添うことが中小企業家の役割だと信じています。