活動報告

東尾張支部例会(1月20日)

エネルギーシフトから地域との関わりを考える

平沼 辰雄氏  (株)リバイブ

リバイブの経営理念より

リバイブの経営理念より

中小企業運動として

東尾張支部例会が開催され、会員・ゲスト64名が参加しました。今回は報告者に平沼辰雄氏(リバイブ/中同協地球環境委員長)を迎え、「エネルギーシフトから地域との関わりを考える~地域資源を活用し、地域から必要とされる企業を目指す」をテーマに、今年度の支部方針「地域から必要とされる企業を目指す」をエネルギーシフトの観点から考え合う場として企画されました。

平沼氏からは、エネルギーシフトが何を意味するのか、経済社会の無秩序な肥大が、地球の持続可能性を損ない、人間そのものの生命を脅かすまでになっている点、同友会がエネルギーシフトを構想した経緯などに触れつつ、中小企業運動としてエネルギーシフトに取り組む意義が報告されました。

「生命の存続」の問題

その上で、エネルギーシフトをエネルギーのみの問題、あるいはイデオロギーや政治、企業の生産条件の問題としてとらえるのではなく、生命の存続の問題としてとらえること。地域と共に歩む中小企業へ飛躍していくための大きな条件でもあり、自主(人間らしく生きる)・民主(生きる)・連帯(暮らしを守る)の同友会理念から考えることの重要性が強調して押さえられました。

さらに、すべての事業活動は、「人間が人間らしく生きることのできる環境をつくること」を根底に置かないことには、社会に期待され、必要とされる、本当の意味での価値ある企業となることはできないことを指摘。その意味で、エネルギーシフトを他人事でなく、自らの問題として各社の経営指針に取り込み、実践することが21世紀型中小企業への飛躍には不可欠であり、誰もが実践できる同友会らしい企業づくりの道であることが、平沼氏の実感とともに報告されました。

エネルギーシフトは誰かに与えられたり誰かがしてくれるものではなく、自ら学び、考え、実行することで初めて進んでいくという認識を確認した支部例会となりました。