生きる、働くことを考える
若者の潜在能力を伸ばす学び
インターンシップ等の推進について企業と大学が相互に理解を深め、生きることや働くことについて主体的に考える機会となる研修にするためにインターンシップ事前準備会議が開催され、16大学と受入企業から72名が参加しました。
問題提起として、鵜飼宏成氏(愛知学院大学教授)から「若者の潜在能力を伸ばす学びとして、良質な体験を通じて働く意味を主体的に考えることが大切であり、どうやって働くことと生きることを一体化させていくのかが今後の課題」と報告いただきました。続いて、磯村太郎氏(サン樹脂加工)は「中小企業で働く魅力を若い人たちに伝え、働くことを通じて生きている実感を持ってほしい。受け入れは、自社を見直す契機ともなり、社員教育にもつながっている」と語りました。
働く体験が財産に
昨年度研修に参加した金原岳志氏(愛知工科大学4年)は「大学での学びが社会に通用するか試したくて参加した。研修では、人を大切にする考え方を学び、自分に誇りが持てるようになった。この気付きを今後の財産にしたい」と報告しました。
その後は、インターンシップを採用の手段とせず、「働くことの意義」を自らの体験によって考え、確信できる研修になるように、企業と大学の相互の取り組みを交流しました。
愛知同友会がインターンシップに取り組んで、今年で19年目を迎えます。今年度は、約70社で169名の学生を受け入れる予定です。これまでより受入企業数も増え、1人でも多くの学生に働く楽しさや意義を感じてもらえるよう、中小企業の魅力を発信する取り組みが進んでいます。