活動報告

どうゆうき

▼例会やグループ会で、社員の離職や採用難の話題がよく出ます。景況調査の「経営上の問題点」でも、2013年11月から「従業員の不足」が断然トップです。それを反映してか、今年の求人企業数は83社、来場学生数は771名でした。遡って2009年は「民間需要の停滞」が経営課題の1位。求人企業数は38社、学生数は1408名でした

▼景気が良ければ求人企業は増えて求職者数は減る、悪ければ求人企業が減り求職者数は増える。これは共同求人、ひいては中小企業が構造的に抱えている問題です。しかし、会社の中心を担う社員になるには時間がかかるのに、景気次第で採用数を変えるのはナンセンスです。理念を社員と共有し、ビジョンを実現するために人材を採用する。そして、社内に共に育つ風土を創り、労働環境の整備もしながら新しい仕事を創り出していく。共同求人は、その一環としての活動なのです

▼学校や学生からは、大手志向を感じます。ともすれば、私たち経営者の中にも「自社のようなちっぽけな会社が」という意識が潜んでいます。中小企業で働くことは、恥ずかしいことではありません。むしろ、中小企業だからこそ感じられる達成感や連帯感があります

▼どんな環境でも継続的に新卒採用ができるたくましい会社。学校や行政とも連携して地域の若者を育てられるやさしい事業所。愛知に1社でも多くこんな企業を増やしたい。社員が中小企業で働くことに誇りと喜びを持てるような社会を創りたい。そんな想いで活動をしています。

共同求人委員長  磯村 太郎