活動報告

どうゆうき

▼愛知同友会の今年の総会報告集「情勢と展望」は読みましたか。県総会の挨拶で私が「現在の経済情勢は混沌というよりも、混乱の時代といえる」と話したのは、これを読んでいたからです。自社ではここまで分析できない、生きたデータといえます。「同友会らしい先見企業」を目指すためにも経営指針書に反映させ、自社でどうこの情勢を取り込み展望するのかをTTP(徹底的にパクる)する必要があります

▼このような時代だからこそ、私たち中小企業家は、今見えている現象を自社に結びつけ一歩先の変化を読み取ることで、「誰もまねできない中小企業モデル」を、「人を生かす経営」の実践を通じて創り上げることができるのです

▼時代のニーズに合った同友会運動の実践により、会員数は4000名をこえ、行政や他団体からの期待も大きくなっています。愛知県とは政策提言に基づく懇談会を行い、中小企業の現場の意見や要望を、県の産業施策の柱として盛り込んでもらっています。また、中部経済産業局長や東海財務局長とも継続的な意見交換会を開催。公正取引委員会の「下請法」関連では、大手企業からの手形発行をやめて現金支払いとするよう主張してきた成果が、昨年末、政府通達として実現しました。同友会が進めてきた運動が、幅広く社会の共鳴を得る時代になっているのです

▼外部からの期待の高まりに伴い、今まで以上に責任を持つ経営者として「同友会理念」を実践し、経営姿勢を正すことが重要になっています。常に自社経営と同友会運動の不離一体活動を実践し、企業発展を目指しましょう。

会長  加藤 明彦