活動報告

記者との情報交換会(7月2日)

中小企業の現場から
~小さな景気動向も注視を

6紙の記者が参加し、情報交換

ピークアウト感広がる

21回目となる記者との情報交換会が開催され、報道6紙と愛知同友会からは宇佐見孝副代表理事を含む会員5名の合計11名が参加しました。今回は5月末の景況調査と夏の賞与調査について報告しました。

景況調査はピークアウト感が広がり、仕入れ価格の上昇と販売価格の低下で利益が縮小傾向にあります。またマンションの売れ行きが落ち始め、新規着工も首都圏では急ブレーキがかかり、中京圏にもその流れがやってくるのではないかという懸念が出ています。米国を発火点とする貿易規制がどう影響してくるのかや、引き続きAIやEVについても注視していく状況が伝えられました。

夏の賞与調査では

続いて、夏の賞与調査について報告を行いました。賞与を支給する企業の割合や支給額は増加しており、平均金額もすべての業種で昨年夏のそれを上回っています。

その陰には、赤字決算でも借金をして支給したり、雇用維持のために少しでも増やしたりするなど、厳しい中でも社員の士気向上のために賞与を払おうと努力している中小企業経営者の姿があることを伝えました。

調査の結果では賞与は増額の傾向にありますが、実際は生活費の一部となっていることや、消費に回っていない状況も指摘されています。海外の消費者に比べると日本人の財布の紐はきついという現場感覚も伝えられ、賞与を上げても景気全体の回復に向かうのかという疑問の声も上がりました。

今後も中小企業の現場の声を届けようと、記者との情報交換会は続けられます。経済を支える中小企業のリアルな姿をきちんと伝え、発信していくことが確認されました。