新年度の採用活動が本格的に動き始めました。愛知同友会では、大学や他団体の合同企業説明会や就職ガイダンスなどに積極的に参加し、学生と直接話す機会を設けています。今回はその様子を紹介します。
愛知学院大学(2月14日)
社長と語る就職ガイダンス
視野が広がる
愛知学院大学(名城公園キャンパス)との共催で「社長と語る就職ガイダンス」を開催し、同友会企業20社が出展、80名を超える学生が来場しました。
3年目の開催となるこの企画は、学生にとって就職活動解禁直前の時期に、企業の社長・経営者やOB・OGから直接、学生の知りたいこと、不安に思うことを面談して意見交換ができる場として好評を得ています。
参加した学生からは、この企画を通して自分の持っている業種や職種の知識・イメージが狭く偏っていたことに気付き、世界が広がったという感想が出されていました。
出展した企業は、学生の悩みを聞きながら、就職活動に向けた学生の動向を肌で感じられ、自社の業界の特徴とともに、働くことの魅力や実際の仕事がどのように社会を支えているのかを、学生に分かりやすくコンパクトに説明することで、改めて自社の魅力を発信する力を培いました。
愛知学院大学名城公園キャンパス・キャリアラウンジ事務長の木林利行氏より
今年で「社長と語る就職ガイダンス」が3回目を迎えました。毎回多くの社長や経営者の皆様にご参加を賜り、本学学生に業界研究から面接に於ける採用目線など、多岐にわたりお話をいただけましたこと心より感謝と御礼を申し上げます。
参加した学生からは、社長や経営者の方々と直接お話をしたことで、「中小企業のイメージが大きく変わった」「大変興味を持った」「地元企業の魅力を感じた」など率直な感想が多数寄せられました。
学生の多くが、これから社会人として働くイメージや実感が明確に湧かないまま、短期間で膨大な企業情報の中から地元中小企業の良さを発見するのは大変困難だと感じております。
このガイダンスをきっかけに、多くの学生が自分自身の近未来と向き合い、地元企業の魅力を発見する場となっております。今後とも、このような貴重な機会を頂けますよう、宜しくお願い致します。
中部学就連(3月5日)
女子学生の就職フェア
「働きやすさ」を重視
中部学生就職連絡協議会連合会主催の「女子学生のための就職フェア」が開催され、140社が出展し、1200名の学生が来場しました。同友会からは会員企業6社に協力いただき、約20人の学生に向けて3月から始まる合同企業説明会のPRをしていただきました。
まだまだ「売り手市場」であるため、学生は多くの会社を同時進行で見るのではなく、条件に合った会社にエントリーし、1社ずつ選考に進んでいくという傾向が強いようです。
今回は対象者が女子学生ということもあり、人生設計に合った働き方ができる企業を探す傾向が強かったように思います。また地元に対するこだわりや、結婚・出産の際に手厚い保障が受けられるかどうかをポイントにしており、長く続けられる会社かを見極めているようでした。
働きがいより働きやすさが重要視される風潮もあり、企業側は有給消化率や産休明け社員の比率を数字で記載し、女子学生に向けてPRをしていました。
中小企業の魅力を発信
3月以前に就職活動を始めている学生と冬のインターンシップ、そして選考には密接な関係があり、既に内定を得ている学生もいます。同友会としては、これから定年まで40年近く働く可能性がある職場選びに納得してもらえるように呼びかけました。
ある経営者は、やりたいことが見つからない、悩んでいるという学生には特に合同企業説明会への参加を勧め、経営者に自分の考えや思いをぶつけてほしいと伝えました。インターネットを活用すれば簡単に企業を探すことができますが、合同企業説明会には足を運んだからこそ得られるものがあります。
「中小企業って何かわかる」と問いかけると、数ある業種の1つとして認識しているという学生もいました。それほど、中小企業の存在や魅力が伝わっていないこともわかりました。中小企業を知ってもらい、就職活動の際の選択肢の1つに入るよう、今後も取り組んでいきたいと思います。
豊橋創造大学 学内企業説明会(3月8日)
仕事の楽しさ、魅力を伝える
自身の将来像を描く
豊橋創造大学において三河地区企業学内研究セミナー(学内合説)が開催され、会員企業5社を含む地元の企業40社が出展し、90名の学生が参加しました。
冒頭の全体挨拶では、見目喜重教授から「学生には、仕事の楽しさや魅力をぜひ伝えてほしい」と企業に対する期待が述べられました。
説明会の中では、企業側は経営理念や事業内容、仕事の魅力や楽しさを伝えていました。学生からは、「これから先、どうやって会社を成長させていこうと考えていますか」「出産、育児をしても働き続けることができますか」といった率直な質問が出されました。
就職活動がスタートしたばかりで、どんな業界に行きたいか、どんな仕事をしたいのかといった将来像がまだはっきり見えていない学生も多い中、仕事の魅力や楽しさを伝えることで、新たな価値観に気づいてもらうことができます。
こうした機会に1人でも多くの学生が仕事への魅力や楽しさに気づき、自分に合った企業に就職されることを願っています。