活動報告

どうゆうき

▼入会から35年が過ぎ、地区会長をはじめ、フォーラム実行委員長や広報部長、この5年間は総務・情報部門担当の副代表理事を務めてきました。その中で、最近は他同友会の報告で呼ばれる機会が多くあり、いつも感じるのは同友会という全国組織の大きさです。全国には、北は北海道から南は沖縄まで、約4万7000名もの仲間がいます。中小企業家同友会という運動体を通して、共通の話がどの地域でもできることに喜びを感じます。互いの中に同友会理念があれば、初対面の相手でも話が通じるからです

▼その同友会理念の中に、3つの目的があります。それは「良い会社、良い経営者、良い経営環境」を目指すことです。一般的には「良い会社、良い経営者」の言葉に魅力を感じて入会される方が多いと感じます。同友会の3つの目的の先には何があるのか。それは良い社会の実現です。税金を払い、地域で雇用をし、地域で生産活動やサービス活動を行うことを通して、中小企業で働く社員やその家族だけではなく、地域の人が安心して生活ができる社会を目指すのです。社会全体が悪くなれば、それらはすべてできなくなってしまいます。つまり私たち経営者は、経営を通して社会を良くしていくことが大切なのです

▼地方に行けば、中小企業はそこに住む人たちを支える「地域のインフラ」とまでいわれ、その自覚をもって経営されている方が大勢います。地域に企業がなくなれば、雇用の場が失われ、人口が減り、町が崩壊していきます。地域の中小企業が活性化することが、良い社会をつくる第一歩といえます。

副代表理事  宇佐見 孝