活動報告

どうゆうき

▼コロナ不況下で、わが社も含め相当数の会員が四苦八苦しています。こうした中、鮮明に思い出すのはリーマンショックの時代です。愛知でも廃業や倒産、さらに最悪の選択をした会員もいました。その最中、愛知同友会では方針学習会が開かれました

▼学習会のグループ討論で、若い経営者の数人が「赤字を出したことはない」と胸を張り、ムッとした私は「同友会は悩みや課題を持ち寄った仲間の助言や情報から学ぶ所。黒字を自慢する役員に、誰が赤字の悩みを相談できるのか」と叱りました。すると1人の地区会長が、「実は頼りにしていた地区役員が、知らぬ間に倒産していた」と苦しい胸の内を明かしました

▼同友会は、苦労を重ねるほどに成長する経営者が集まる泥臭い会です。黒字にしたいと思う心や悩みに応えていくのが同友会の仲間です。私も数々の経営の壁にぶち当たってきました。1990年、絶望的な喪失感から経営を断念せざるを得ないと腹を括った時、励ましてくれたのは社員や同友会の仲間たちでした。天変地異とも言えるこの環境下、仲間の会員が、ある時を境に顔を見せなくなったとしたら、その会員が悩みや課題を持ち寄ることができないなら、同友会に非ず

▼いかなる時も会社をつぶさない同友会精神に全く異論はありませんが、同友会は人間の尊厳、「命」を根底としている会なのです。経営は、命と重なりつつもイコールではなく、幸せに生きる選択肢の1つだと思います。「生きる」とは「生きる事也」、同友会精神の源は、ここにあるのではないでしょうか。

前・障害者自立応援委員長  杉浦 昭男