活動報告

どうゆうき

▼新型コロナウイルスが国内で初めて確認されてから1年が経ちました。いまだ流行終息の兆しが見えないどころか感染拡大が続いています。「政府の対応が遅すぎる」「対策が甘すぎる」など、怒りの矛先を政府にぶつける声が多く聞かれます。本当に政府だけが悪いのか、私なりに考えてみました

▼わが社は製造業で物づくりの会社です。良い物をつくり、顧客が満足し、社会に貢献することが使命で、近江商人の「三方よし」の考え方(売り手よし、買い手よし、世間よし)と同じです。その実現のために掲げているスローガンが「基本ルールの遵守徹底」です。これは品質を向上させていくための基盤といえます。品質とは、物の質だけではなく、人の質、サービスの質、行動の質などあらゆる「質」にも当てはまります

▼今、新型コロナウイルスの感染防止のため個々の人が守るべき基本ルールは、マスクの着用、手洗いの実施、「3密(密集、密接、密閉)」の回避、ソーシャルディスタンスの確保です。そして、各業界に感染防止ガイドライン(基本ルール)が出されています。感染拡大が続くのは、これらの基本ルールの不遵守によるものだと思うのです。三方よしに当てはめれば、売り手よし、買い手よしで止まっていないでしょうか。「世間よし」とまでいえるように、個々の行動の質を高めることが重要ではないかと思います

▼中小企業は、社員とその家族を含め、国民の7割を抱えています。1社1社各々が基本ルールを遵守し、行動の質を高めていくことで、その先に幸せな社会が再び訪れると思います。

広報部長  荒川 亨