活動報告

地元企業を知る(3月15日)

一宮起工科高校・翼キャンパスで企業展

生徒に実際の作業を説明する

地元企業17社が出展

愛知県立一宮起工科高等学校(2021年度より起工業高等学校から校名変更)との共催で、一宮市や稲沢市の企業を中心に17社が参加して企業展を開催しました。対象は主に1・2年生の生徒で、それぞれが3社のブースを回り、話を聞いたり、実際の業務体験をしたりしました。

企業展は、あくまで採用目的とせず、若者に直接働く意義を伝える、地元企業を知る、経営者を身近に感じる、就職活動が本格化する前に就業観を養うことを趣旨とすることを、事前の参加企業会議にて確認しました。

当日は、経営者自ら「経営理念」「事業内容」「中小企業の魅力」「働きがいや生きがい」「私たちの生活にどう結びついているのか」という内容を生徒に語りました。また、一緒に参加した社員も、生徒たちに教える中で、改めて仕事の楽しさを実感している様子でした。

今回の企業展の依頼をいただいた進路指導主事の高丸満夫先生からの感想を、以下に紹介します。

本校の昼間定時制は、「翼キャンパス」という愛称で22年前に新しく開設されました。毎年数十名の卒業生が社会へと羽ばたいています。

就職希望の生徒は地元の企業を中心に就職していますが、なかには就職活動がうまくいかない生徒や、就職してもすぐに会社を辞めてしまう生徒がいます。いただく求人票も多くはありません。就職活動を円滑に進めるため、地元の企業の方々と交流が持てたらと考えていたところ、同友会様の活動を知り、お願いした次第です。

当日は、各企業がそれぞれ30分の短い時間の中、会社の業務だけでなく、「やりがい」や「働く意味」など、生徒の興味・関心に沿った内容で、熱くお話しいただきました。また、工夫を凝らした映像資料や、扱っている商品や部品を実際に提示していただき、生徒たちも興味深く聴いていました。本校の教員も口をそろえて「大変良かった」と申しております。

私自身、「企業」というと「競争」のイメージが強かったのですが、当日朝の打ち合わせの場では、企業の方々の笑顔や楽しい会話が飛び交い、「仲間」という意識で集まってみえる印象を持ちました。ぜひこれからも、地元の企業の方々と一緒になって、この地域の若者を育てていきたいと考えています。よろしくお願いします。