地区の役割と変遷
「町内会」的な組織
会員の皆さんに一番身近な組織である地区について、今日「地区とは」(別表)のように整理されています。これは、50年近い歩みのなかでまとめられたものです。ご参考ください。
さて地区組織は創立2年目、1963年7月からスタートしました。71年には300名を超える会員数となり、地区名称も行政区ごとの名称を冠するようになります。
平均会員数30名程度、今で言う「グループ(室)会」のような組織で、「浴衣がけで気やすく集まり、集まった中で雑談しあい、貴重な経験が交流される」、いわば町内会的な組織でした。
以降も会勢は順調に伸び、78年には1000名会員を突破し、地区数も20と倍加します。70年代は会員数の増加にともなって、地区の細分化が行われましたが、地域独自に地域との接点を持つという視点は、あまりなかったようです。
さらに広い交流を
~ブロック制の導入
それまで順調だった会勢も80年代に入って、1000名を超えたあたりから停滞気味となります。そのため、20周年を迎えた愛知同友会が発展するための組織改革として、地区分割の推進と「ブロック」(現在の支部)の導入が行われました。
地区を分割し、身近な知り合いの場を確保しながら、他方ではさらに広い交流のできる活動の場をつくること、これがブロック(支部)の役割でした。
この方針に従って、83年には4ブロック・1支部(三河)が誕生、地区数も40を数えるまでになり、以降、統合・分割(新地区発足)はありながらも、おおむね地区数の変化はありませんでした。やはり、身近な経営を語り合える場でした。
地域社会と共に
~99ビジョンの策定
「99ビジョン」が99年4月の総会で採択され、『自立型企業づくり』と『地域社会と共に』の2つの旗印が掲げられ、地区は「地域社会と関わる」という視点が打ち出されます。
地域を意識した組織へと、2000年から尾張、名古屋、三河という3支部への支部再編が、以降、支部分割も進み、現在の10支部体制が確立し、地区も現在65を数えるようになりました。
冒頭に述べた「地区とは」に、これまでの活動の成果が整理されてきたのです。
専務理事 内輪 博之
地区とは
原則として行政区(自治体)ごとに組織され、会員にとって、最も身近な活動参加の基礎的組織です。具体的には以下です。
- すべての地区会員が「ふれあい」「学びあい」「励ましあう」(授けあう)場
- 同友会理念の実現や会方針を実行する最も基礎的で身近な活動参加の場
- 気軽に参加し、気がねなく経営体験を交流する場
- 同友会が地域社会と関わる窓口