▼愛知同友会「22ビジョン」は、人口減少、低成長経済等の長期的な課題に加え、自動車産業の「100年に1度」と呼ばれる大転換期を乗り切るため、私たち中小企業は「どうあるべきか」という問いに答えるものとして作成が始まりました
▼議論を通して、「中小企業」と「地域」は切り離せないものであり、中小企業の発展こそが地域の発展につながることが再認識されました。ところが、その「地域」は大資本による淘汰の波により疲弊しつつあります。私たちは「地域」で雇用し、仕事をし、生活しています。今や仕事と生活という両方の基盤が脅かされつつあるのです
▼大企業は自由に動き、国境さえ超えていきます。一方、中小企業は「地域」にとどまり、雇用・仕事を創出し、永続を目指しています。つまり、「地域」が揺らいでいる今、私たちこそがその「地域」を支える立役者なのです。その上で、多種多様な中小企業が連携すれば、その「地域」の豊かさ、文化、伝統をも支えることができるでしょう。小さくても中小企業が束になれば、それが可能となります
▼22ビジョンでは、これからの中小企業は、より主体的、積極的に「地域」に関わり、事業や生活のために、よりよい環境を創る「環境創造業」を目指すべきだという結論に至り、中小企業のあるべき姿として「地域未来創造企業」を旗印としました
▼私たちが「地域」を支える。愛知の未来は私たち中小企業が創る。22ビジョンには、愛知同友会のそんな自負と気概が込められています。私たちが先頭に立ち、「地域未来創造」の実現のために進んでいきましょう。
ビジョン推進担当理事 佐藤 祐一