活動報告

広報部会(8月1日)

「自身の変化」で同友会の魅力を伝える
~「丁寧な増強」とは

寺西 正明氏  渡辺精密工業(株)

「丁寧な増強」の経験を語る寺西正明氏

共に課題を解決できる仲間を増やす

8月の広報部会では熱田第2地区所属の渡辺精密工業代表取締役、寺西正明氏に、同友会運動の基礎である増強活動の取り組みについて報告いただきました。

昨今、同友会でよく聞く「丁寧な増強」。寺西氏はこれまでの増強活動における仲間づくりの体験や出来事を、事例を基に話してくれました。

寺西氏は出会った経営者に同友会の魅力を伝える中で、「自身の変化を伝える」ことを大切にしています。自身の当時の経営課題の解決方法を先輩方や仲間から教わり、課題を乗り越え会社を良くしてきました。また、自社の経営指針書を見せ、会社の変化と中身の変化をゲストに伝えてきたといいます。

事例の1つが、採用活動のライバルを入会につなげたことです。求職者が寺西氏の会社を選んだ理由が気になっていたその経営者は、「何故?」の疑問から寺西氏の会社を訪問しました。寺西氏は互いの採用の課題や経営課題をその方と共有し、感銘を受けたその方は入会に至りました。

学びと実践を伝える

また別の事例では、あるフォーラムで社員に向き合い至らぬ点を謝った話を聞き、自身の姿勢を見直した寺西氏は社員に向き合い学びを実践。その経験を3段階でゲストに伝えていったそうです。

「同友会には色々な人がいる。セミナーにない学びがあり、共通の経営課題を持った経営者がたくさんいる」と語る寺西氏。今は必要性を感じない経営者との出会いも「いつか必要になる」こと、将来の悩みがそこにあることを伝え、仲間を増やしてきた実践事例が報告されました。

同友会の増強活動は時に方法論や手段が語られがちで、数字を追いかけてしまうところがあります。そういった認識や目的のズレが起きないよう、寺西氏の報告を通じて会員増強の本来の目的と、「丁寧な増強」のヒントを得る機会になりました。

進竜建装  進士 竜二