2023年の社会経済情勢
~コロナ禍の試練を経て未来へ挑戦
山口 義行氏 立教大学名誉教授
中小企業が知るべき4つの変化
1月14日、名古屋第1支部合同例会「2023年の社会経済情勢~コロナ禍の試練を経て未来へ挑戦する」が開催されました。報告者には、前年度と同じく立教大学名誉教授・山口義行氏をお招きし、講演いただきました。
山口氏は、前半は「2023年の社会経済情勢はこうなる」、後半は「中小企業は次の4つを知るべし」についてお話しされました。
2023年の社会経済情勢については、4つの変化【(1)需要不足、(2)賃上げ、(3)日銀総裁の交代、(4)ゼロゼロ融資の返済開始】が大きな影響を与えるという内容でした。
また、後半の「中小企業は次の4つを知るべし」では、江戸時代の儒学者で経世論者である太宰春台氏の「経済録」より(1)時、(2)理、(3)勢、(4)人情を知ることが重要であるとのことでした。
自社の方向性を再確認
その後、今回の講演を踏まえ、「自社は今年どんなことに取り組んでいくのか」「2023年度の自社の方向性、計画はどうするのか。方向修正・計画変更することは。変えないことは」をテーマとしてグループ討論を行いました。
山口氏の講演内容は分かり易く、2023年の社会経済情勢を読み、自社としてどういった対応をしていくべきか、中小企業家としてどうあるべきかについて学ぶ、良い機会となりました。また、講演を踏まえた自社の考えなどをグループ討論で話し、それに対して他地区・他業種の方の意見を聞くことで、自社の歩むべき方向について確認することができました。
本例会がきっかけとなり、参加した会員の皆様の自社の維持・発展につながることを期待します。
税理士法人BLUESKY 栗本 知弥