社員の生活基盤を守る
~全業種平均は減少
愛知同友会では2023年夏季賞与調査を行いました。結果は、全業種平均で「賞与支給金額」が減少し、業種ごとではまだらでした。以下に詳細をお知らせします。
夏賞与支給率が減少
今夏の正社員の賞与支給について、全業種平均で「支給する(支給した)」と回答した割合が79.4%となり、前年同月期と比較して2.2ポイント減となりました。(グラフ①を参照)正社員平均賞与額は、前年同時期の調査結果と比較して、全業種平均で1,618円(0.5%)減の341,545円となりました。(平均賞与支給額を参照)正社員賞与支給額は全体で「20~30万円未満」の回答(30.3%)が最多(グラフ②を参照)、正社員賞与支給月数は、全体で「1カ月~2カ月未満」の回答(62.4%)が最も多くなりました。
社員の生活安定のため
記述回答では、「仕事の意欲に直結するので賞与は出したい」(建設業)、「営業利益は減少している中で、原資の確保が難しい」(製造業)、「賞与は生活給と考えているので、経営が厳しくとも減額なく支給している」(サービス業)等がありました。先行き不透明な厳しい経済情勢のなかで、中小企業の奮闘が続いているのがうかがえます。
【平均賞与支給額】
◎全体 341,545円(▲1,618円)
◎建設業 330,894円(▲11,737円)
◎製造業 344,044円(+22,216円)
◎流通・商業 374,709円(+4,464円)
◎サービス業 321,257円(▲23,725円)
【2023年度夏季賞与調査要項】
(1)調査期間 6月12日~6月18日
(2)回答企業 688社
(建設業:124社、製造業:167社、流通・商業:157社、サービス業:240社)