活動報告

愛知県立古知野高校 就業体験

地域の未来を担う
~地元高校生を受け入れる

縫製工場での実習では時間を忘れるほど作業に没頭

振興会議での出会い

江南市に中小企業振興基本条例が制定されて4年。この間、振興会議が定期的に行われ、中小企業向けに多くの施策が発表されています。

振興委員である私はコロナ禍以前に、愛知県立古知野高校進路主任の河合先生にインターンシップについて同友会の取り組みや受け入れの話をしていました。そうしたら、この春、河合先生から「今年の夏休みにインターンシップを再開するので、生徒の受け入れをお願いしたい」と連絡がありました。その後、同友会と学校との契約締結や理事会審議を経て、多くの会員企業の協力で受け入れ準備が整いました。

地元企業を知る機会に

弊社も7月と8月に2日間、それぞれ2名の生徒を受け入れました。会社説明では「経営理念」などを通して経営や社員、地域に対する思いを伝え、実習では服が完成するまでの工程を体験。同行した社員も楽しそうに説明していました。

生徒の感想文には、社会で働くということ、コミュニケーションの大切さ、自ら進んで動くことの意義などを感じたことが書かれており、短い期間でも多くのことを体感してもらえたようでした。

かねてより地元の学生も地域内循環の一端と考え、可能な限り就職先は地元企業へと働きかけをしてきましたが、私たち中小企業の発信力不足もあり、十分な成果を得られずにいました。地域に条例ができ、市内各方面の方々との人間関係ができたことで、一歩進んだ施策が打てることを実感しました。

生徒の要望、地理的環境、業務内容から、実習受け入れに手を挙げていただけた多くの会員企業の希望に応えられなかったことは課題でもあります。

地元古知野高校とのインターンシップ、可能性を信じながら今後も続けていこうと思います。

(株)林商店  林 康雄