活動報告

第23期社員と学ぶ共育講座 第4講座(9月29日)

多様性を認め、豊かな人生を歩む

磯村 裕子氏  サン樹脂(株)

磯村 裕子氏

第23期社員と学ぶ共育講座(24社、75名が参加)第4講座、磯村裕子氏の報告を紹介します。

個性を大切にする会社

当社は「障害の有無」「性別」「年齢」で人を区別しません。それらはその人の一部であり、そこを含めた「一個人」が当社で働くことができるか、経営理念「自ら輝く太陽になる」に共感してくれるか、ものづくりが好きかを見て、当社で働いてほしいと思えた人を、「会社を社会の縮図にしたい」という思いで雇用しています。

ある時、聴覚障害を持つパート社員と出会いました。一生懸命に働く姿から現場の評価も良く、のちに正社員に登用しました。しかし、結婚を機に退職することとなり、「仕事と家庭の両立は難しく、パート時代の方が楽しかった」と言われました。その時、人それぞれに感じる働きがいは違い、経営側が勝手に良かれと思って決めつけてはいけないと思い知りました。

経営理念の実現へ

新卒採用を通じて女性社員が増え、性差ではなく個々を見るようになり、それぞれの特徴を認めることが大切だと気づきました。また、定年退職者の再雇用から、「人の役に立ちたい」という想い、特別支援学校の実習受け入れからは「頼られる人になりたい」という若手の強い想いなど、働く人の様々な想いが見えてきました。すべては社員と向き合うことで気づけます。

これからも、様々な人が当たり前に働くことができる、経営理念に基づく1人1人が輝ける会社づくりをしていきたいと思います。