活動報告

広報部会(11月6日)

独自戦略を持つ地域企業の取材発表
~肌で感じた会員企業の奮闘(1)

(名古屋第1、西三河、東三河支部)

3社3様の独自戦略から学ぶ

新たな事業で地域の見守りも

11月広報部会では「独自戦略を持つ地域企業」をテーマに、名古屋第1、西三河、東三河の各支部が取材発表を行いました。

名古屋第1支部は、介護施設や葬祭会館へ寝具をリースしている富紗屋の淺田昌弘氏を取材。同社は中小企業だからこそできる小回りの効いたサービスと独自の戦略を展開し、BtoCを増やしながら貸し布団業の認知拡大を行っています。独居老人への布団貸し出しを通じて地域の見守りも行うなど、地域貢献と掛け合わせた事業も始めており、地域に根ざした活動が報告されました。

想いをつなぎカタチに

西三河支部は、岡田煉瓦製造所の岡田信一氏を取材。同社は地元安城で産出された粘土を使い、様々な建築物に使われる煉瓦を製造してきた日本最古の煉瓦製造会社です。岡田氏は煉瓦の特徴を活かし、定期的に出る「訳あり品」が持つ独特のいびつさを逆手に取った商品を販売するなど、独自の視点で新たな戦略を展開していることが紹介されました。

東三河支部は、おりがみ農園の清水勝哉氏を取材。他のミニトマト農家が「甘み」を追求する中、同社は甘さより栄養素を重視した超完熟ミニトマトの栽培に着手。ミニトマト狩りを行う観光農園事業や、ジュースやジェラートなどの加工品販売、アットホームな無人販売所など独自戦略を展開してきたそうです。

今回は、経営指針を確立させ、個々の地域や業界の課題をしっかりと把握し、地域の困りごとに寄り添った事業を展開することこそが、中小企業が生き残るために必要な戦略となる、ということが分かる取材発表となりました。

Wise.A  水野 善崇