活動報告

中部経済新聞「新春座談会」(12月11日)

中小企業こそが地域発展の鍵

中小企業の役割と展望を語った新美氏(左)と高瀬氏

地域を支える経済団体

中部経済新聞の新春座談会は、2003年より継続して開催されてきた企画で、行政・他団体の方々を招請し、大局的な見地から発言していただき、幅広い見識を集めるものです。そこで今年度は、地域の総合経済団体として、商工業の総合的な改善発展を目的に組織された全国商工会連合会と、中小企業家同友会とで、中小企業の役割と課題を確認し合いながら、今後の展望を語り合う企画を立案しました。

テーマは「中小企業こそが地域発展の鍵」で、愛知県商工会連合会より新美文二会長が、愛知同友会からは高瀬喜照会長が参加し、座談会が行われました。新美氏は愛知同友会の古くからの会員でもあります。

誰もが活躍できる社会へ

まず中小企業を取り巻く環境変化について話し合われました。「ゼロゼロ融資」の効果と融資の返済に関する厳しい状況、逼迫する後継者問題、原油高、材料費や人件費の高騰、最低賃金や働き方改革など山積している問題を指摘しました。

中小企業の役割と課題については、地域が疲弊し働く場がなくなっていく時代の中で、中小企業がいかに自信を持って働く場をつくっていくかによって、安心して暮らせる社会、1人1人が活躍できる社会につながってくると話し合われました。

相互に期待するものとしては、ビジネスマッチングや、新ビジネス創出の取り組みの連携、人間尊重の経営をする中小企業を増やしていく提案が出されました。新年の抱負は、経営力の再構築を支援することや、中小企業の存在意義を確立していくことが語られました。地域を支える経済団体として、誰もが活躍できる社会にしていく希望も込められました。