活動報告

広報部会(11月5日)

企業変革に取り組む地域企業の取材発表

~肌で感じた会員企業の奮闘(1)
(西尾張、東尾張、名古屋第4、名古屋第5支部)

さまざまな地域雇用事例を紹介

医療・介護業界での人手不足解消に向け

広報部では今年度、「企業変革に取り組む地域企業」をテーマに各支部が会員企業を取材し、11月広報部会では次の4支部が雇用創出の切り口で発表を行いました。

西尾張支部は、(株)グリュック(柴垣健一氏)です。柴垣氏はある留学生との出会いから、外国人労働者が安心して働けるようになるための日本語学校を創設。構想からわずか1年で開校させた同校では語学だけでなく文化を学ぶことでコミュニケーションが図れることを目指しています。柴垣氏は医療や福祉現場の人手不足を解消できる未来を描き、卒業生を地域企業の雇用につなげる仕組みを創造、実践してきました。地域行事への参加で地域の不安感を払拭し、留学生が母国に帰ってもビジネスができる未来を描いている経営者です。

東尾張支部は、(株)協和コーポレーション(木野村伸也氏)です。総合建設業で今では大きな会社ですが、時代に合わせログハウス型、鉄筋コンクリートのビルまで手掛けています。技術者だけでなく事務担当の社員も建設業の知識を学び、新人研修を活用。同友会で学んだ組織、室会や委員会を自社に取り入れ、経営戦略の策定と実行に取り組んでいます。

敷地の一角を活用し人が人を呼ぶ会社に

名古屋第4支部は、(株)ラッシュ・インターナショナル(倉田満美子氏)です。販売促進のサポートを行う同社は女性の視点や感性、コミュニケーションを強みとしています。スタッフは全員女性であり、女性が働きやすい環境づくりで雇用に力を入れています。チーム制で仕事を請け負い、家事や子育てに奮闘する女性が支え合って雰囲気の良い会社にしています。同じ環境の社員で支え合う、人が人を育てる会社です。

名古屋第5支部は、(株)あこるでぃ(大嶽麻未氏)です。同社は介護分野に事業展開し、地域に根付くことで雇用を見出してきました。施設の空きスペースを活用した駄菓子屋では、人が集まる仕組みから雇用につなげてきました。そして、地域を意識し、会社で祭りを企画するなどして、人が人を呼ぶ会社にしていきました。

グループ討論は地域での雇用をテーマに行いました。いろいろな手法があり、人とのつながりや地域との関わりから雇用が生まれる。「取材発表を参考に、自社での取り組みにつなげていきたい」と声をいただいた部会でした。

(株)クローバー  梅野 唯史