活動報告

どうゆうき

▼2014年の流行語大賞にノミネートされた「2025年問題」の年を迎えました。2007年に突入していた超高齢社会が加速する年です。中小企業の経営者にとっては当たり前の課題となっていた人手不足が、いよいよのっぴきならない状況となりつつあります

▼それでも経営を維持し発展させていくためには、人の雇用は欠かせません。中部経済新聞の「新春座談会」では今の経営環境と雇用情勢について意見交換を行いました。参加者に共通していたのは、立場は違えど「働く人たちがより良く働ける社会をつくっていかなければならない」という意識でした。そして、従来のやり方ではいけない、変わらなければならないところにきているという認識でした

▼「DX」「リスキリング」といった単語も出てきましたが、私が一番興味深かったのは「地域と共に」です。ハローワークでは地域の企業を知り、丁寧な斡旋ができるようになるために新たな取り組みを始めているといいます。求職者を抱えるハローワークや学校などと新たなリレーションシップをつくることはとても大切だと感じました。行政や地域の企業同士も包括した「地域のつながり」が必要で、それがどのような形で形成されるかが重要な鍵になるのではないかと思いました

▼同友会では随分前からその重要性に気づいており、「国民や地域と共に歩む中小企業」をめざしてきました。まさに同友会のめざす企業像、社会像が時代の真ん中にきたのではないでしょうか。壮大な、時間のかかる同友会運動ですが、粛々と活動していきましょう。

副代表理事  磯村 裕子