活動報告

第24期同友会役員研修大学 第10講座(2月17日)

地域未来創造企業
~愛知のこれからをつくる

佐藤 祐一氏  (株)羽根田商会

佐藤 祐一氏

第24期同友会役員研修大学・第10講座、佐藤祐一氏の報告概要を紹介します。

なぜ「地域」なのか

皆さんは何のために同友会に入会していますか。同友会の会員がやるべきことは、「自分の会社をよくすること」です。「会社をよくする」とは、「労使見解に基づいた指針・採用・共育の三位一体の経営」を企業で実践し、強靭な経営体質の企業をつくり、永続企業を目指すことです。

同友会は運動体です。同友会運動とは、「企業経営を通してよりよい社会を実現する」運動です。1社1社がよりよい企業になることがよりよい社会を創ることになります。同友会運動は社会のためだけではなく、私たち自身のためのものでもあるのです。

愛知同友会創立60周年の年に、2022ビジョン(以下、22ビジョン)「地域未来創造企業」を発表しました。なぜ「地域」なのでしょうか。愛知県の主要産業である自動車産業は、今、「100年に一度の大変革期」を迎えています。愛知県のGDPを最大で40%押し下げる、という試算もあります。その中で、仕事をする場である地域を盛り上げることなしに豊かな愛知は実現できません。

挑戦し成長する企業が地域を支える

では、「地域」とは何でしょうか。地域とは、自分や自社を取り巻く環境だと考えます。自分の周りに市場・雇用・インフラ・社会サービスなどの環境が整っているからビジネスができるのです。「地域に貢献する」とは、企業が永続し、成長し続けることで地域を支えることです。企業が永続するためには、常に新しいことに取り組み、挑戦して経験を積み、現状を改善し続け、成長することです。

22ビジョンで目指すのは、時代の流れを迎え撃ち新しいことに挑戦し続けること。経営環境を整え、努力が報われ、存在が尊重される「よりよい社会」を実現すること。自社の存立基盤である地域を支え、地域からあてにされ、地域の未来を創ること。これこそが、私たちの目指す「地域未来創造企業」の姿です。地域未来創造企業で私たちの生きる愛知のこれからをつくり上げようではありませんか。