▼第64回定時総会が名古屋コンベンションホールにて開催されました。昨年同様、総会議事ならびに分散会でのグループ討論を滞りなく実施できましたこと、総会実行委員長としてご協力いただいたすべての関係者の方々に深く感謝申し上げます
▼ロシアとウクライナとの紛争やイスラエルとテロ組織ハマスとの衝突の長期化、さらにはアメリカ・トランプ政権による相互関税政策など、世界経済は「保護貿易化への懸念」「世界的景気減退」などのリスクに直面しています。また、日本経済においては「輸出産業の生産減」「人手不足の深刻化」「貸出金利の大幅上昇」など、さまざまなリスクを抱えており、私たち中小企業家を取り巻く環境は厳しくなると推察されます
▼このような経済環境下ですが、私たち同友会には『中小企業における労使関係の見解(労使見解)』という、経営者としてのあるべき姿勢を問いかけ、労使の創造的発展を導く手引書があります。労使見解の精神を基盤として人間尊重の経営を追求することで、自立的で地域での存在価値を高め、地域で頼りにされ必要とされる企業となるのではないでしょうか
▼今総会では活動の重点として「『労使見解』に基づく人間尊重の経営で企業変革し、地域の未来をつくる」とあります。経営談議など経営者同士の対話を深め、労使見解にある経営者の責任を確認し、共に学び合いましょう。そして会社の将来への前向きなビジョンを描き、社員と共により良い企業づくりを実践し、地域に必要とされる企業を目指していきましょう。
県総会実行委員長
鈴木 良博