活動報告

どうゆうき

▼環境の問題は、経営とは関係ないと考えていませんか。同友会運動の中に環境経営の実践が位置付けられていることをご存じでしょうか。これは同友会理念「自主・民主・連帯の精神」の根底にある考え方「人が生きる」ということの前提に、自然環境との共生があることに根差しています。経営をしている中で経済のことを考えるのは当然ですが、どれだけ経済が発展しても、科学の力があっても、自然の力なくして人は生きていくことができません

▼わが社の経営理念の前提には「自然と全生命の共存共栄」の考え方があります。これは、人間が人間らしく生きていくための前提です。この考え方なしに作った経営理念は、基礎のない家のようなものです

▼愛知には環境経営の実践企業が存在します。中同協が行っている同友エコにて2022年度会長賞を東陽住建(株)、2024年度幹事長賞を富士凸版印刷(株)が受賞しました。同友会らしく実践事例に学び、自分や自社にできることをみんなで考えていきたいと思います

▼いまや気候変動は、目に見えて私たちの生活に変化を迫っています。連日の酷暑、集中豪雨、植生の変化と食物の不作、不漁。このまま気候変動が進み続けたとき、私たちは生き続けることができるのでしょうか。これは業種に関わらず、すべての企業、すべての人間の問題です。取り組むのに、企業の大小は関係ありません。小さな企業がみんなで取り組めば、社会を変える大きな力になるのです。今こそ、環境経営を同友会運動の柱に据えて取り組むべき時ではないかと思います。