学生に何を願い、何を伝えるか
~愛知みずほ大・短大との意見交換会

学修成果を可視化する自己評価の取り組み
愛知みずほ大学・短期大学と2016年に産学連携協定を締結してから5回目となる意見交換会が開催されました。同校からは大塚知津子学長をはじめ7名が、愛知同友会からは高瀬喜照会長など11名が参加しました。
同校からは、学修成果と企業が求める能力についての問題提起がありました。同校では建学の精神に基づいた3つのポリシーを指標とし、半期ごとに学生が自己評価をして学修成果を可視化しています。自己評価は、人によって個人差がある中、点数ではなくセルフキャリアをつくる目的で活用されています。自己評価には授業の2コマを使い、学生自らが自身を客観視できているかを振り返り、考える機会をつくっています。
企業としては、自分を表現する力を身につけてほしいと願う一方で、伸びしろや成長意欲については1、2年ではなく長いスパンで見ていること、どんな仕事も1人だけで完結するものではないので、自分を見つめるように他者のことも思いやりを持って見つめることができる存在になってほしいという意見が出されました。
働くことを学べるインターンシップに
同友会からは、今年度は8月から9月にかけて行われたインターンシップの取り組みが紹介されました。今年度はインターンシップを通して、学生の学習意欲を高めること、働くことを学ぶ就業体験を前面に出しました。学校側の理解や協力も必要で、意義は充分に伝わっている一方で、採用活動の早期化・長期化の流れの中でジレンマに陥っています。インターンシップが採用の手段になっている状況に対し、学生には学業を優先できる環境に身を置いてほしいと考えながらも、就職活動の波に乗り遅れさせるわけにもいかず、苦しい状況が語られました。
しかし、学年が上がっていく中で、何もしていないと感じたり、一歩を踏み出したいと思ったりしている学生に対しては、背中を押すことができることが分かりました。
まとめとして加藤昌之代表理事は、「社会に送り出す学校側と大切な学生を預かる立場として、インターンシップに来た学生にも私たちは何のために経営をしているのか、どの部分で世の中の役に立っているのかを伝えていきたい」と締めくくりました。









