▼「中小企業は平和の中でこそ繁栄する」、この言葉は同友会でよく聞かれます。戦争では罪の無い人々が命を落とし、真っ先に弱い立場の人たち(子どもや高齢者や障害者)が犠牲になります。人間尊重とは真逆の状態が戦争です。人間尊重を掲げる私たちは、企業の繁栄という切り口だけでなく、正面からこの事実に向き合わなくてはなりません。私たちは、社員や地域に暮らす人たちの暮らしを守り、人間らしく生きることの実現を目指しますが、戦争になればそれどころではなくなります。今まさに経営者というリーダーに求められるものが何なのかを問われている気がします
▼日本人は過去の戦争で人格そのものを無視された経験から「人間尊重」の道を選び、多くの犠牲への反省から平和への想いを強くし、その想いが続くことで平和が保たれています。しかし、「平和は自分に関係ない、この瞬間に自分が良ければ構わない」と思う人が増えたら、その中から戦いを好むリーダーが生まれ、戦争に突入するでしょう。想いが行動になります。1人1人の想いは集合体となって平和にも戦争にもなるのです
▼こう考えると、中小企業家は平和への想いを強く持ち、子どもたちが戦わざるを得ない状況をつくらぬよう、どうしたら良いか考え続ける責務があると思います。その上で、人間尊重の意識を日頃から多くの人々と共有し深め、社内では人間尊重の風土を根付かせ、そのような会社を増やしていくことが大切です。私は同友会運動のさらなる広がりが平和につながると確信しています。
名古屋第二支部長
小島 正寛









