活動報告

愛知同友会景況調査(2026年8月期)

半導体・AI需要で製造業が大幅改善

~日銀利上げなど、今後の動向に注意

業況判断DI(全業種)2026年8月末調査

業況判断が改善 製造業プラス回帰

愛知同友会が発表した2026年8月期の景況調査報告では、半導体関連の需要増加により製造業の業況が大幅に改善しました。

「業況判断DI」の「今月の状況」は、前回の19から24へ5ポイント「良い」超過幅が拡大しました。「良い」と回答した企業割合が2ポイント上昇し、「悪い」と回答した企業割合が3ポイント低下したことによります。業種別では流通業のみ「良い」超過幅が縮小しましたが、その他の業種はDI値が改善しました。特に、前回調査で大幅にDI値が下落した建設業と製造業は、2桁の大幅改善です。なお、製造業は前回調査で1年半(6期)ぶりのマイナス値に落ち込みましたが、今回調査では20ポイントの大幅な改善となり、再びプラス値に回帰しました。

AI特需の製造業 建設業は下り坂

景況分析会議では、景況感が急回復した根拠と今後の景気方向性を探る議論が行われました。業況感改善の要因の1つには、中東情勢を背景とした仕入コストの急増、原材料や資材の調達難が落ち着き、安堵感が広がったことがうかがわれます。

業種別では製造業で、AI用データセンター向け需要や半導体メーカーの巨額投資を背景に、工作機械の堅調さやロボットの底堅さが見られました。一方、建設業は大型商業施設の改装はあるものの戸建て住宅が不振で、業界全体は下り坂傾向です。

日銀利上げなど今後の懸念材料も

流通業は物流量が増加した一方、燃料高や物品価格高騰が利益を圧迫し案件が止まるなど、状況はまだら模様です。サービス業はインバウンド需要こそ旺盛ですが、物価高による選別消費の広がりや嗜好品の買い控えから民間需要が下げ止まらない状況となっています。

今回調査では製造業を中心に全体としては業況感の改善が見られましたが、日銀利上げやアメリカの原油在庫急減の影響など、今後予想される懸念材料にも注意が必要といえます。

[調査要項]

調査期間8/17~8/26
回答企業1402社
(建設261社、製造268社、流通356社、サービス517社)
平均従業員数20.9名