●第14分科会社員と共にビジョンに向かって~社員の自主性を生み出すカギは理念の共有~
報告者:藤掛 誠一郎 氏/株式会社 トレネッツ 代表取締役 (名東地区、愛知同友会会員増強推進本部 副委員長)
㈱トレネッツの主な事業は防犯・セキュリティシステムの提案業です。藤掛社長は、将来的に防犯の必要性のない社会が理想であり、現在の 仕事が必要でなくなる世の中を作ることが目的であると語られます。自分たちの目指す事業領域を「安心生活創造業」と定めました。
そんな中から新規事業として社員からハーブティの販売という提案が出されました。現業に全く関連性のない事業であり、当初は戸惑いも ありましたが、社員からハーブティは心を落ち着かせ、気持ちを豊かにするものであり、安心な生活につながっているのではないかという 意見を聞き自社の事業領域「安心生活創造業」につながっていることを感じ、事業に乗り出す決断をされました。 事業開始までには、社長および社員が納得いくまで何度も何度も話し合いを繰り返し、その上でスタートされたそうです。
現在は、ハーブティ事業が少しずつ軌道に乗り始め、社員に任せることにより、責任感が生まれ、 社長なしでも順調に進行しております。また共感する人達とのコラボ企画も実現、次の展開へと成長しております。新規事業への取組は、社長の思い だけでは成功しません。社員と一致団結することが必ず必要です。今回はビジョンの実現に社員と社長が共に取組んだ体験から学びます。
第14分科会 責任者 野中 知加子(豊川・蒲郡地区)