メルマガ―愛知同友会の「今」に繋がる50年の足跡―

 

 

第1回・地区活動1(地区の発祥)

 

 愛知同友会会員にとって最も身近な活動と言えば地区活動ですが、地区が最初に作られたのは、名古屋中小企業家同友会(現・愛知同友会)が1962年に創立して1年後、1963年7月のことでした。

 

 当時、会員数が100名を超えた同友会は、「浴衣がけで気安く集まり、雑談しあい、貴重な経験の交流と協力が行われるように」との趣旨で地区別懇親会、後の基礎組織である地区を発足したのです。

 

 初代代表理事の遠山昌夫氏は地区活動について「地区組織は中小企業界に接する会の手足であり、地区活動は会の活動の中身である。会員がお互いに知り合い、悩みを率直に出し合い、経験を交換するには最も良い」と述べており、「腹を割った裸の授けあい」という、今に通じる同友会活動の基本スタイルが、創立からごく早い段階で地区活動を通じて作られたことがわかります。

 

 名古屋同友会から始まった地区別組織の取り組みはその後、全国の同友会に取り入れられ、組織づくりの基本方針になっていきました。

 

 常に環境が激変する中で闘ってきた同友会経営者魂。それは、地区活動の中での裸のぶつかり合いによって切磋琢磨され、培われてきたのです。

 

(2012年4月2日発行)

コメントは受け付けていません。