メルマガ―愛知同友会の「今」に繋がる50年の足跡―

 

第4回-I.会員増強

 

 

 1962年に34名で発足した愛知同友会は、創立50周年を迎える今年度を3192名の会員数でスタートしました。

 

 常に新しい仲間を迎えながら成長してきた愛知同友会の増強活動には、3つの大きな特徴があります。

 

 第1に、厳しい景気の時ほど会員数が伸びている、という事実です。

 オイルショックの後の1970年代後半、プラザ合意後の1980年代後半、そしてバブル経済が崩壊して「ゼロ成長時代」と言われている2000年代です。

 厳しい経営環境だからこそ、それを乗り越えるために同友会で学び、強靭な経営体質の企業になることが求められているのだと言えます。

 

 第2に、会員資格の厳格化です。

 愛知同友会が30周年を迎えた1992年、3000名会勢を目指す中期ビジョンを掲げました。同時に入会資格を「経営権がある人」と厳格化し、愛知同友会はだれでも入会できる団体ではなく、「経営者で組織された団体である」ことを明確にしています。

 

 第3に、周年事業などの大きなイベントで一時的に増員をするのではなく、毎年着実に会勢を伸ばしていることです。50年の歴史の中で会勢が減少した年はわずか12回しかありません。そのうちの6年はバブル崩壊直後の1990年代ですが、6年間でわずか6%の減少に留まっているばかりか、その後の10年間で一気に1000名の純増を実現しています。

 

 このように、愛知同友会は時代が厳しくなればなるほど、困難を共に乗り越える仲間を増やしてきました。

 

 日本の法人数の99.7%を占め、就労人口の約80%を雇用する中小企業が、共に同友会で学び、良い会社・良い経営者になっていくことが、必ずや地域や国民と共に歩むことにつながると自信を持って、5000名会員を目指して会員増強に取り組みます。

 

(2012年5月14日発行)

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